失恋して、ぐるぐる考えてしまう――その思考を少しずつ整理してみる

失恋した直後って、頭の中がずっと忙しい。

なんで振られたんだろう

いつから気持ちが変わっていたんだろう

あのとき、もっと何かできたんじゃないか

本当は何を考えていたんだろう

そんなことを何度も考えてしまう。

僕も今回、まさにそうでした。

突然の別れだったこともあって、彼女に聞きたいことがたくさんあった。

本当の理由を知りたい。

できることなら、自分が悪かったところも知りたい。

もう少し話し合っていたら、何か変わっていたのではないか。

そんなことを考えていると、同じところを何度も行ったり来たりする。

でも、少し時間が経って、気持ちがほんの少し落ち着いてくると、見えてくるものが変わってきました。

あれ。あのときは一つのことしか見えていなかったのかもしれない

そんなふうに思えるようになったんです。

失恋すると、なぜこんなに考えてしまうのか

大切な人との関係が突然終わると、「なぜ終わったのか」を理解したくなるのは自然なことだと思います。

人は大きな出来事が起きたとき、その出来事に意味をつけようとします。

特に失恋は、自分の生活だけでなく、将来の予定や自己評価、人間関係まで一気に揺さぶられることがあります。

だから、

理由が分からない

という状態が、ものすごく苦しい。

ただ、ここで少し難しいのが、考えることと、整理することは同じではないということです。

失恋後の研究でも、別れについて勝手に頭に浮かんでくる思考や、同じことを繰り返し考え続ける傾向は、別れによる苦痛の強さと関連しています。一方で、落ち着いて出来事を振り返り、意味を考えるような思考とは少し違うことも分かっています。

つまり、

「もっと考えれば、きっと答えが出る」

とは限らない。

むしろ感情が強い直後は、考えれば考えるほど苦しくなることもあるのだと思います。

失恋直後の「ぐるぐる思考」では、答えが出にくい

僕自身、最初は彼女に聞きたいことがたくさんありました。

「どうして別れることになったの?」

「いつからそう思っていたの?」

「僕の何がいけなかった?」

そんなことを聞けば、納得できるような気がしていました。

でも、今になって考えると、本当に欲しかったのは「情報」だけではなかったのかもしれません。

自分のことを否定されたわけではない」と確かめたかった。

この恋愛には意味があった」と思いたかった。

自分が全部悪かったわけじゃない」と納得したかった。

だから、いくら考えても、心の中では別の答えを探していたのかもしれません。

こういうときは、無理に一つの答えを出そうとしないほうがいい。

少し時間が経つだけで、同じ出来事の見え方が変わることがあります。

僕は今回、それをかなり実感しました。

今回の恋愛を、少し冷静になって振り返ってみる

今回、僕が付き合っていたのはシングルマザーの女性でした。

付き合い始めたころは、もちろんいろいろなことを考えながらも、

二人なら何とかやっていける

と思っていました。

実際、楽しい時間もたくさんありました。

子どもとの距離も少しずつ縮まっていって、子どもから僕のところに来てくれたり、「一緒に遊ぼう」と言ってくれたりすることもあった。

そういう時間は、今でも大切な思い出です。

だからこそ、突然の別れはつらかった。

でも、少し冷静になってから振り返ると、今回の恋愛には、いくつもの難しさが重なっていたことが見えてきました。

彼女の生活が、大きく変わっていった

一番大きかったのは、彼女自身の生活環境が変わったことだと思います。

付き合ったころは実家で暮らしていた。

でも途中から、子どもと二人で生活するようになった。

そこには当然、仕事があります。

子育てもあります。

家事もあります。

生活を維持するだけでも、それまで以上の時間とエネルギーが必要になる。

そうなれば、恋人との時間が減っていくのは、ある意味では自然なことです。

もちろん、それだけで「気持ちが冷めた」とは言えません。

仕事や家庭のストレスは、夫婦や恋人との関係にも影響することが研究されています。生活の負担が増えることで、二人の関係に使える時間やエネルギーが減ってしまうことは珍しくありません。

だから今回の別れを、

彼女が僕を好きじゃなくなった

という一言だけで説明するのは、少し違うのかもしれない。

彼女の生活そのものが大変になっていた。

それも大きな要因だったのだと思います。

二人だけでは解決できない問題もあった

もう一つ、大きかったのが「二人だけの恋愛ではなかった」ということです。

彼女には子どもがいる。

以前の夫との関係もある。

彼女の両親との関係もある。

僕の側にも家族がいる。

僕の両親が、子どもがいることをあまり良く思っていなかったという現実もありました。

さらに、子どもとの関係をどう作っていくかという問題もあります。

これは、好きという気持ちだけでは簡単に乗り越えられない問題です。

もちろん、シングルマザーとの恋愛が難しいという意味ではありません。

ただ、恋人同士の関係だけで完結しない恋愛には、それだけ調整しなければならないことが増える。

ステップファミリーでは、パートナーとの関係だけでなく、親子関係や元パートナーとの関係など、複数の人間関係を同時に考える必要があります。

僕自身も、そこをかなり慎重に考えていました。

将来の進め方も、少し違っていた

そして、もう一つ大きかったのが、将来に対する考え方の違いです。

彼女は、もしかすると僕より早いタイミングで結婚を望んでいたのかもしれません。

一方で僕は、

少し時間をかけたほうがいい

と考えていました。

子どもとの関係もそう。

元夫との関係もそう。

お互いの家族との関係もそう。

いろいろなことがまだ整理されていない状態で、すぐ結婚してうまくいくのだろうか。

そう考えていました。

ステップファミリーについて調べる中で、子どもの気持ちを置き去りにして大人だけで生活を急に変えてしまうことの難しさも知りました。

だから僕は、「1~2年くらいかけてもいいんじゃないか」と思っていました。

場合によっては、結婚という形そのものより、

一緒にいられること

のほうが大切なのではないかとも考えるようになっていました。

でも、彼女が同じように考えていたとは限らない。

ここも、二人の間にあった大きな違いだったのだと思います。

どちらが正しいわけではありません。

ただ、好きという気持ちが同じでも、将来の進み方が違うと関係は難しくなる。

今回、そこを強く感じました。

「本当の理由」は、本人にしか分からない

ここで、失恋後に一つ気をつけたいことがあります。

相手の気持ちを、自分の中だけで決めつけないことです。

今回、

彼女はこう思っていたんだろう

と僕もいろいろ考えました。

仕事と育児が大変だったのかもしれない

恋人としての時間を取れなくなったのかもしれない

結婚に対する考え方が違うことを感じていたのかもしれない

これは、ある程度は推察できます。

でも、最後のところは本人にしか分かりません。

だから、

事実と推測を分ける。

これはすごく大切だと思います。

「会う時間が減った」は事実。

「忙しくなった」も事実として確認できる。

でも、

「だから僕への気持ちがなくなった」

となると、それは解釈です。

さらに、

「僕に魅力がなかったからだ」

となると、もっと別の話になります。

失恋した直後は、この三つが全部一緒になりやすい。

だからこそ、少しずつ分けて考える。

そして、

自分が感じたことと、相手が実際に感じていたことも分ける。

「僕は寂しかった」

これは自分の本当の気持ちです。

でも、

「彼女は僕を大切に思っていなかった」

とは限らない。

ここを分けるだけでも、少し見え方が変わると思います。

一つの原因だけで、失恋を説明しなくてもいい

もう一つ、今回感じたのは、失恋を「一つの原因」で説明しなくてもいいということです。

彼女が悪かった。

僕が悪かった。

気持ちが冷めた。

それだけではない。

仕事や育児の負担。

生活環境の変化。

時間の制約。

家族との関係。

元夫との関係。

子どもとの関係。

結婚に対する考え方。

将来のスピード感。

いろいろなものが重なっていたのだと思います。

恋愛関係は、一つの出来事だけで終わるとは限りません。

小さなズレや負担が積み重なり、ある時点で関係を維持することが難しくなることもあります。

だから、

「これさえなければ別れなかった」

という一つの答えを探さなくてもいい。

むしろ、

「今回は、いろいろな条件が重なっていたんだな」

と考えたほうが、現実に近いのかもしれません。

じゃあ、これからどんな人と付き合えばいいのか

今回の失恋で、僕自身まだ答えが完全に出ているわけではありません。

でも、少しずつ分かってきたことがあります。

僕が探したいのは、単純に「優しい女性」でも、「自分と性格が似ている女性」でもない。

無理をしすぎず、一緒に生活を作っていける人なのだと思います。

例えば、ある程度お互いに時間の余白があること。

恋愛だけが人生ではないけれど、恋愛にもちゃんと時間を使えること。

そして、問題が起きたときに感情だけで終わらせず、最後は話し合えること。

これはかなり大切だと思っています。

実際、研究でも、パートナーから「理解してもらえている」「大切にされている」「自分のことを分かろうとしてくれている」と感じることは、良好な関係と関連しています。

僕は考えすぎるところがあります。

真面目だと言われることも多い。

だからこそ、「そんなこと考えなくていいじゃん」と片付ける人より、

「何がそんなに気になっているの?」

と、一緒に考えてくれる人のほうが合っているのかもしれません。

もちろん、何でも受け止めてもらえばいいという話ではありません。

僕自身も、相手の気持ちを理解する努力が必要です。

大事なのは、お互いに理解しようとすること。

そういう関係なら、長く一緒にいられるのではないかと思っています。

失恋から立ち直るというのは、忘れることではないのかもしれない

今でもつらいです。

突然終わったことだからこそ、

本当にこれでよかったのかな

と思うこともあります。

あのとき、もう少し何かできたんじゃないか

と考える日もあります。

でも、最初のころと比べると、少しだけ見えるものが変わってきました。

最初は、

なぜ別れたのか

という一つの答えを探していました。

今は、

この恋愛には、どんなことが重なっていたんだろう

と考えています。

そして、

次はどんな関係を作っていきたいんだろう

というところに、少しずつ考えが向くようになりました。

失恋した直後は、無理に前向きにならなくてもいいと思います。

ただ、その中で少しずつ、

事実と推測を分ける。

自分の気持ちと相手の気持ちを分ける。

一つの原因だけで説明しようとしない。

これだけでも、頭の中のぐるぐるは少し整理しやすくなるかもしれません。

失恋から立ち直るというのは、忘れることではないのかもしれない。

その恋愛を、自分の中で少しずつ理解し直していくこと。

そして、

次はどんな恋愛をしたいのか

を考えられるようになること。

今の僕は、まだその途中にいます。

でも、少しずつではあるけれど、ただ苦しむだけだった時間が、

自分のことを知る時間

にも変わってきています。

今回の恋愛が終わったことは、今でも悲しい。

それでも、この経験から、自分に合う関係や、自分が大切にしたいものが少しずつ見えてきた。

それだけでも、この恋愛には意味があったのかもしれません。

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