スポーツ観戦でのストレス解消
「スポーツを見ているだけなのに、なぜこんなに気分がスッキリするんだろう?」
最近、ワールドカップやWBCなどの国際大会を見ていて、そんなことを感じるようになりました。
試合が終わる頃には仕事のことを忘れ、「また明日から頑張ろう」と前向きな気持ちになっていることが少なくありません。
私自身、作業療法士として働いていますが、仕事柄ストレスを感じる日もあります。そんな時、スポーツ観戦は自然と気持ちを切り替えられる大切な時間になっています。
調べてみると、この感覚は気のせいではなく、脳科学や心理学でも説明できることが分かりました。
今回は、私の体験も交えながら「なぜスポーツ観戦はストレス解消になるのか」を紹介します。
スポーツ観戦が好きになったきっかけ
私は子どもの頃、野球をしていました。
そのため、昔からスポーツ自体は好きでしたが、実は「観戦」が趣味というほどではありませんでした。
大人になってから改めてスポーツ観戦を楽しむようになったきっかけが、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)です。
野球経験があったこともあり、日本代表を応援しているうちに、「見るだけでもこんなに面白いんだ」と感じるようになりました。
大谷翔平が凄く好きなので、WBCを観戦するようになったのもありますが。
最近ではサッカーを見る機会も増え、ワールドカップはもちろん、日本戦以外の試合も楽しんでいます。
正直に言うと、オフサイドや細かい戦術はまだよく分かりません。
それでも十分に面白いのです。
最近ではバレーボールも気になりますし、オリンピックがあればスキーやスノーボードなど、普段見ない競技まで夢中になってしまいます。
スポーツには、それだけ人を引きつける魅力があるのだと思います。
なぜスポーツ観戦はストレス解消になるのか?脳科学から考えてみる
では、なぜスポーツ観戦をすると気持ちが軽くなるのでしょうか。
脳科学の視点から考えると、いくつか理由があります。
ドーパミンで「ワクワク」が生まれる
試合は最後まで結果が分かりません。
ゴールが決まりそうな瞬間や、逆転できそうな場面では、
「どうなるんだろう!」
という期待が高まります。
このような予測できない展開では、脳内でドーパミンという神経伝達物質が働くと考えられています。
ドーパミンは「やる気」や「楽しさ」と深く関係しているため、スポーツ観戦中にワクワクするのは自然な反応なのです。
アドレナリンで気持ちが高まる
PK戦やロスタイム、接戦の終盤などでは、思わず手に汗を握ることがあります。
私も思わず立ち上がって応援してしまうことがあります。
このような場面では交感神経が活発になり、アドレナリンが分泌されます。
心拍数が上がり、「試合に入り込んでいる」と感じるのは、この働きも関係しています。
感動した時には幸福感も生まれる
スポーツにはドラマがあります。
努力してきた選手が結果を出す瞬間。
最後まで諦めずに走り続ける姿。
チーム全員で喜ぶ姿。
こうした場面を見ると、思わず涙が出そうになることがあります。
私も良いプレーを見ると、「本当にすごいな」と感動します。
このような感動には、幸福感に関わる脳内物質が関係していると考えられています。
だからこそ、「良い映画を一本見終わったような満足感」を味わえるのかもしれません。
一番印象に残っているのはアルゼンチン対フランスの決勝戦
私が今まで見た中で最も印象に残っている試合は、2022年ワールドカップ決勝のアルゼンチン対フランスです。
あの試合は、最後まで何が起こるか分からない展開でした。
そして何より印象的だったのが、リオネル・メッシ選手の存在です。
チームにいるだけで流れを変えてしまう。
そんな圧倒的な影響力を感じました。
国は違っても、「この選手を見たい」と思わせる魅力があり、世界中から愛される理由が分かった気がしました。
スポーツ観戦は「脳を休ませる時間」でもある
私がスポーツ観戦で一番大きな効果を感じているのは、仕事のことを忘れられることです。
私は考え事をしやすい性格なので、仕事が終わっても頭の中で反省会をしてしまうことがあります。
しかし、試合が始まると頭の中は自然と
「次はどうなる?」
「決まるかな?」
ということだけになります。
心理学では、嫌なことを何度も繰り返し考えてしまう状態を「反芻思考(はんすうしこう)」と呼びます。
反芻思考とは、「考えたくない。」と分かっているのに、自動的に頭の中に浮かんでくる思考。または自分の意思で止められない。
スポーツ観戦では意識が試合へ向くため、反芻思考から離れやすくなります。
これはストレス軽減にもつながる、大切な時間なのだと感じています。
作業療法士として感じる「趣味」の大切さ
作業療法士として働いていると、「趣味を持つこと」の大切さを実感する場面がたくさんあります。
趣味は単なる暇つぶしではありません。
心を休ませたり、生活に楽しみを作ったり、人との会話のきっかけになったりと、健康的な生活を支える大切な役割があります。
スポーツを「する」のが難しい人でも、「見る」という楽しみ方があります。
実際、私自身も観戦を通して元気をもらっています。
「運動しなければ健康になれない」と考える必要はありません。
まずは好きなスポーツを見て楽しむことも、心の健康を保つ一つの方法ではないでしょうか。
まとめ
スポーツ観戦は、単なる娯楽ではありません。
ワクワクしたり、感動したり、誰かを応援したりすることで、脳はさまざまな刺激を受けます。
その結果、ストレスが軽くなり、気持ちが前向きになることがあります。
私自身も試合を見終わった後は、「また仕事を頑張ろう」と思えることがよくあります。
もし最近ストレスが溜まっているなら、好きなスポーツを観戦してみるのもおすすめです。
ルールを完璧に知らなくても構いません。
夢中になれる時間を持つことが、心の健康につながる第一歩になるかもしれません。


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